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オミクロン、英国上陸後と3回目のワクチン接種 - 2



2回のワクチン接種と3回目のブースター接種の副反応の違い

コロナウイルスのワクチン接種が始まってから以来言われて続けている「副反応には個人差がある」ということを改めてここに記しておきたい。同じ家族でも全く異なる反応をする者もあり、接種当日の本人の体調や免疫力なども影響しているように考えられる。


接種は1、2回ともオックスフォード社のアストラゼネカを3月下旬、6月上旬にNHSの指示に従い接種した。3月の時点ではこのワクチン接種について正直、疑心暗鬼であったことは否定できない。というのも2020年3月23日の英国初のロックダウン執行前後で、ロンドン市内では大規模デモが毎週繰り広げられ、反ロックダウン、反マスク、反ワクチンの人々がメトロポリタン警察と小競り合いに発展するのを何度も目にし、世界保健機構や政府などを全面的に信用し、彼らの意見を鵜呑みにするべきかどうかを考えさせられる事が多かった。元々、未知の物質を自分の体内に入れる事に躊躇いがあったし、長年、西洋に住んでいながら、西洋薬品はほとんど使用せず、選択肢があるならば東洋医療や漢方を選んでいる。しかし、当時、冷静に白黒つけられる状況ではなかったであろう。大袈裟な言い方をすれば、人類と未知のウイルスとの戦いの中で、明らかに感染者数は増え続け、初期段階で身近にコロナに罹り重症、または死亡する者がでてきたからだ。そして自分の好奇心も勝った。「早かれ遅かれ、人間はどうせいつかは死ぬ」だったらこの未知のワクチンがどういう反応をするのか、自分自身で検証しようと思ったからだ。


接種当日、ワクチンセンターの建物に入り、手続きはスムーズに行われた。予約の日程と時間の確認、本人確認、副反応の注意事項、血栓の可能性などを説明され、左腕筋肉にブスッと注射器を打たれた。以前いつ注射を打ったのか思い出せないほど昔のことであるのは確かだろう。打たれた瞬間、冷たい液体が左腕から血管を通り、スーッと体を巡る感覚があった。アストラゼネカはファイザーやモデルナと異なり、接種後すぐに解放される。ワクチンセンターから家までの45分を散歩がてら歩いて帰る予定だったが、途中からだるさと息苦しさを覚え、バスに乗って帰宅した。帰宅後すぐに、左腕に強い痛みを感じ、平常より少し高めの体温だったが、それ以外、特に症状はでなかった。ただ腕の痛みは1週間続いた。6月の接種は初回よりも軽く普通の生活ができ、血栓等もメディアなどで騒がれていたが問題はなかった。








オミクロン、英国上陸後と3回目のワクチン接種 - 3

英国の対応、各国の対応

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