落語家 桂 三輝 -Rakugo Katsura Sunshine in London-

05.10.2017

Rakugo,  Katsura Sunshine

落語家、桂 三輝 (カツラ・サンシャイン)

 

The Leicester Square Theatre 

Performance Schedule: 

Sat 30 September 2pm

Sun 1 Oct 2pm

Thu 5 Oct 8:45pm

Fri 6 Oct  9:30pm

Sat 7 Oct 2pm and 7pm

Thu 12 Oct 9:30pm

Fri 13 Oct 9:30pm

Sat 14 Oct 7pm

Sun 15 Oct 2pm

 

 

Photo: Chikako Osawa-Horowitz 

 

金髪の大きな体に羽織姿でレスター・シアターに登場した桂 三輝(サンシャイン)。愛嬌ある目を光らせて始めたマクラ噺は、彼が日本語の勉強を始めてぶつかった「日本語の壁」や外国人にはむずかしい「敬語」をネタにした笑い。日本語の流暢さや知識に驚くだけでなく、日本語を客観的に分析し、それを英語でコメディにするという非凡な才能に驚嘆させられる。続いて古典落語の「寿限無」、「桃太郎」、「ちりとてちん」を披露したがそれも観客の英国人を喜ばせていた。サンシャインが言うには古典落語は外国人用に改作せず、伝統演芸の誘い出す笑いを信じて直訳する方が観客に受けるそうだ。古今東西笑いの原点は同じなのであろうか?

 

彼は上方落語界初、そして戦後日本初の外国人落語家である。カナダのトロント出身で大学の専攻は西洋古典学。古代ギリシャの喜劇詩人、アリストパネスの喜劇を原作としたミュージカル作品「Clouds」を劇作家、作曲家として制作したところ、それが15ヶ月のロングランになるなど、トロントで活躍する新進気鋭のクリエイターだった。日本の古典芸能である能や歌舞伎が、古代ギリシャ喜劇と共通点があるという学説に興味を持ったのが来日のきっかけだと言う。そして来日して5年たった時、ひょっとした縁から落語を見て心を奪われ、落語家への修行の道に入った。

 

面白いのは彼の芸名である。師匠である桂 三枝(現在は六代目、桂 文枝)の「三」の字を一文字目に受け継いで、二文字目は「輝く」でサンシャイン。日本語でも英語でも人々から親しみを得るよう命名したのは師匠の三枝で、彼の弟子に対する愛情と頭の切れの良さが表れた素晴らしい芸名だ。その名の表すとおりサンシャインは陽気で明るく輝いている。

彼の演技からにじみ出るのは、落語という伝統芸能に対して持つ彼の尊敬の念と真摯な態度。それはまさに日本の文化、そして日本語という言語に対する尊敬の念に他ならない。直訳すると、時に馬鹿馬鹿しいほど丁寧となる日本語の「敬語」を笑いのネタにはしているものの、そこに嫌味がないのは、日本のしきたりや文化を敬愛して止まない彼の姿勢を推し量る事ができるからだ。それは3年間一日も休むことなく、弟子として師匠に滅私奉公するという日本独特の「修行」を乗り越えてプロの落語家になった彼の実績が物語る。

 

日本の伝統芸能には常に形式が存在しており、それを踏襲するには高度な技芸を要する。彼の仕草、喋りのリズム、間のとり方、表情、小道具である扇子と手ぬぐいの使い方、効果音の出し方、さらには羽織の脱ぎ方一つを取っても、美しいほどに約束事に倣っているのが良くわかる。熱心に修行を積んで習得したからに違いなく、それがなんともすがすがしく観客の目に映る。

 

落語を、「すし」や「刺身」のように日本を代表する文化の一つとして世界中に知らしめていくこと、そして、相撲界が外国人の力士で溢れるように、外国人の落語家の数を増やすこと、それらが彼の夢だという。桂サンシャイン、彼自身の落語家としての創作活動に期待を寄せ応援すると共に彼が落語を通して日本文化を世界に伝える、言わば文化大使として成功することを楽しみにしている。

 

Photo: Chikako Osawa-Horowitz 

 

Photo: Chikako Osawa-Horowitz 

 

Photo: Chikako Osawa-Horowitz 

 

 

 

Miho Uchida/内田美穂

聖心女子大学卒業後外資系銀行勤務を経て渡英、二男一女を育てる傍らオペラ学を専攻、マンチェスター大学で学士号取得。その後UCLにてオペラに置けるオリエンタリズムを研究し修士号取得。ロンドン外国記者協会会員(London Foreign Press Association)。ロンドン在住。ACT4をはじめ、数々の日本の雑誌にて執筆中。

 

 

 

 

観客の感想:ロンドン在住 M.Hさん 60代 男性 

落語を見たのはこれが初めてです。最高に良かったです!面白すぎて笑いが止まりませんでした。長年日本語を勉強していますが、今日まで「よろしく」の本当の意味を知らなかったので勉強にもなりました。11月からのニューヨーク公演頑張ってください。アメリカ人はきっと彼の落語が大好きになると思います。

 

This was my first time watching Rakugo. It was fantastic! He was so funny and I couldn't stop laughing!! I have been studying Japanese for many years and finally I understood real "Yoroshiku" means. Good luck for the performance in New York from November! I think American people will love his Rakugo. Comment by M.H in London

 

 日本酒がレセプションでは日本酒が振る舞われた

 スポンサーであるSo Restaurant社長自らお酒をカップに注ぐ

 落語とお酒を楽しむ

 社長、お疲れ様です!

 

 

 

 

 

 

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