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イギリスで活躍する日本人ピアニスト、森麻衣子氏、チャリティー・リサイタル


ピアニスト、森麻衣子氏 (c) J News UK. Photo:Chikako Osawa-Horowitz

ピアニスト、森麻衣子氏、チャリティー・リサイタル

2018年9月1日(土)

会場:ロンドン西部、岡崎家

昼の部

14時〜15時 演奏

15時〜17時 アフタヌーンティー

夜の部 

18時〜19時 カナッペ、ワイン

19時〜20時 演奏

20時〜    カナッペ、ワイン

9月1日(土曜)イギリスで活躍中の日本人ピアニスト、森麻衣子さんのチャリティー・リサイタルが、ロンドン西部の個人宅で行われた。このイベントの主催者であり、会場を提供されていた岡崎さんは西日本出身。近年数多く起こる日本での自然災害に心を痛め、イギリスに住む私たちにも何かできることはないかと、このリサイタルを企画された。

主催者の岡崎氏とピアニスト、森麻衣子氏

(c) J News UK. Photo:Chikako Osawa-Horowitz

会場となったご自宅は、十分に大人数が入れるスペースがあり、庭に面して置かれている白いグランドピアノがとても印象的だった。

リサイタルは昼と夜の2部構成で行われ、自分の都合に合わせどちらかを選べるようになっており、私は夜の部に参加。今回、森さんのピアノを生で聞くのはこの時が初めてであり、この日を心待ちにしていた。訪れた人は日本人だけではなく、イギリス人、ポーランド人、スペイン人、ポルトガル人と国際色豊かな集まりとなった。

楽曲はどれも日本人には馴染み深いものが選曲されていた。彼女が初めの2小節を弾いた途端、全身鳥肌が立ち、曲が進むにつれ、何か懐かしいような、心に染み入るものが込み上げてきて、目頭が熱くなるのを感じた。

ピアニスト、森麻衣子 (c) J News UK. Photo:Chikako Osawa-Horowitz

演奏楽曲 (約1時間)

スカルラッティ:

ソナタ ロ短調 Kk.27

ソナタ イ長調 Kk.212

ベートーヴェン: 

ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」

ショパン:

ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2

ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1 「子犬のワルツ」 

ノクターン 第17番 ロ長調 Op.52-1

幻想即興曲嬰ハ短調 Op. 66 

リスト: 

3つの演奏会用練習曲集より「ため息」

パガニーニによる大練習曲集より「ラ・カンパネラ」  

主催者からはワインやカナッペなどが振る舞われ、その他、日本の雑誌に取り上げられ有名であるハッピー・スカイ・ベーカーリーのオーナー、素子さんからケーキやパンの嬉しい差し入れがあり、会場は和気藹々とした雰囲気に包まれた。(https://www.happyskylondon.com/)

優雅な空間での一流のピアノ演奏を堪能した参加者からは惜しみない拍手が送られ、このチャリティー・リサイタルは大成功に終わった。

彼女の今後の活動も引き続き追って掲載していきたいと思う。

収益の一部はチャリティーへ寄付される。

森 麻衣子/Maiko Mori

4歳からヤマハ音楽教室にてピアノ、作曲を始める。2000年、英国王立音楽大学(Royal College of Music)の奨学金を得て渡英。2004年学士号、2006年修士号を共に首席で卒業し、ホプキンソン・ゴールドメダルを受賞する。

2002年に英国ブラント国際コンクール(バーミンガム)で第一位を受賞後、RCM交響楽団と、プロコフィエフ・ピアノ協奏曲第3番を、ヴァシリー・ペトレンコの指揮の下で演奏し、協奏曲デビューを果たす。その後三度に渡り、インドにてボンベイ・ チェンバー・オーケストラと共演。また、イギリスを拠点に、ブリッジウォーター・ホール、ウェスト・ロード・ホール、パーセル・ルームなど、重要なホールで数々のリサイタルを行う。2011年に、タブロー・レコードよりCDをリリース。

室内楽の分野においても意欲的に活動を行い、ピアノ三重奏グループ「トリオ・アクイロン」のピアニストとして活躍、その演奏はイギリスBBCラジオ、ラジオ・フランスで放送された。ヨーロッパでのコンサート活動のほか、豪華客船「キュナード・ライン」、「プリンセス・クルーズ・ライン」などで、メインコンサートに出演している。また、現在は英国チチェスター大学でピアノ講師として後進の指導にも当たっている。

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