英国で教育しよう!長男の巻:ナーサリーとプレ・プレップスクール その4

11.11.2018

 

 

英国で教育しよう!長男の巻:ナーサリーとプレ・プレップスクール その4

 

ノースブリッジ・ハウス・スクールは2歳から18歳まで通える男女共学の私立の学校だ。長男は5歳で入学し、ナーサリー(5歳まで)、プレ・プレップ(7歳まで)、プレップスクール(13歳まで)に通った。入学したときの長男の学年は3クラスで、1クラスは15人ほどで男の子と女の子が半分ずつだった。ウールのスーツの制服にネクタイをして黒い革靴を履き、日本の大人の会社員と同じ格好をして毎日通っていた。放課後はその格好でサッカーをするなど校庭で遊んでいたがかなり窮屈そうだった。勉強も厳しかった覚えがある。毎日スペリング、読書、算数や理科についてかなりの量の宿題がでていた。長男は学校で6歳からチェスを始め、上手だったので週末に良く試合に出かけた。そして9歳になった時はロンドンのバーネット自治区のチャンピオンになった。学校外では空手、水泳、ピアノを習い土曜日は日本人補習校に通ったので、本当に毎日が忙しかった。

 

ノースブリッジ・ハウス・スクールでの生活は今から思えば学校の勉強についていくことと友達を作ることに専念した8年間だったと思う。数少ない習い事のない平日と週末は友達の家に遊びに行ったり、またその友達に遊びに来てもらったりした。11歳までは学校に登録してある大人が放課後に学校まで迎えに行かなければならなかったが、友達に遊びに来てもらう日は私が友人を一緒に家に連れて帰ってきた。また長男が誰かの家に遊びに行く時はその家の親、もしくはオペアが学校に迎えに行ってその子の家で遊ばせてもらった。遊びに来てもらうときは通常夜ご飯を食べさせて大体6時ごろに迎えに来てもらうのが常だった。そして友達が帰ってから猛然と宿題に取り掛かった。今では日本食が好物の子供は多いが当時は食べなれない子も多かったので私の作った夕食を楽しんでもらいたい一心でその子供のテイストに合わせて色々な食事を作った。私は「子供の頃から味覚を鍛える為には色々な種類の物を食べてみることはいいのではないか」と勝手に思っているのでその子の食べたことのなさそうな物を色々出してみた。食に対して好奇心旺盛な子供と食べなれない物には手をつけたくない子供と2種類に分かれて面白かった。食に対して好奇心旺盛な子にはすし、おにぎり、焼きそば、ラーメン、そうめん、カレーを始め、我が家で食べるものは何でも出してみた。そして喜んでくれると心から嬉しかったのを覚えている。親が迎えに来る時は30分ぐらいお茶をしながらおしゃべりをしてから帰るので親同士もかなり親しくなった。子供の悩みはもとより学校の事を中心に色々な話をした。そのうち親同士で映画を見に行ったり食事に出かけたり、夕食に家に招きあったり、またオペラを観に行ったり、旅行に行ったりするようになった。そして自然と胸襟を開いて、人生の悩みを全て語ることの出来る友人になっていった。私には家族がそばにはいなかったが、家族以上に私のことを助けてくれる友人の数々に私はノースブリッジ・ハウスで出会えた。長男のお陰である。明るく頭脳明晰で親切で頼りになる素晴らしい母親たちは今では私にとって掛け替えのない財産になった。(続く)

 

 

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*学校区分の日英比較は大体下記のとおり。(英国日本婦人会発行『ロンドン暮らしのハンドブック』2017年5-8改訂版p。35参照)

 

 

 

Miho Uchida/内田美穂

聖心女子大学卒業後外資系銀行勤務を経て渡英、二男一女を育てる傍らオペラ学を専攻、マンチェスター大学で学士号取得。その後UCLにてオペラにおけるオリエンタリズムを研究し修士号取得。ロンドン外国記者協会会員(London Foreign Press Association)。ロンドン在住。ACT4をはじめ、日本の雑誌にて執筆中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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