英国で教育しよう!長男の巻:プレップスクール その1

01.12.2018

 

 

 

 

 

英国で教育しよう!長男の巻:プレップスクール その1

 

英国の小学校では一学期に一度、子供の学校での様子を先生から伺うことの出来るペアレンツ・イブニングがある。前述した通り、仕事が終わってから両親で行かれる時間帯に用意される。もっとも、平日の日中に発表会等があっても両親そろって来ている数が多いことに驚かされたのを覚えている。仕事のスケジュールを自由にできるポジションについているか、会社を含む社会が学校行事を優先することを許容しているのかわからないが、もしかしたら、私立校においては、イブニングである必要はないのかもしれない。そのペアレンツ・イブニングで、長男が8歳、Year4になった時、担任の先生がアドバイスしてくださった。

 

「ご子息は学業の成績がとても優秀なので、今からセントポールとウェストミンスターに登録しておいた方がいいですよ。学校の方針で優秀な子たちには今日アドバイスするよう言われているのです。」私は当時何も知らなかったので担任の先生に薦められるがままにセントポール・スクールとウェストミンスター・スクールのそれぞれの学校に電話をし書類を取り寄せて登録手続きをした。13歳から入学するのに8歳から登録するなんて早すぎて、狐につままれたようだったが、これがこの国のシステムだ。そして今でこそ分かったことだが、ノースブリッジハウスは、セントポールやウェストミンスター・スクール等の一流パブリックスクールに多数の生徒を毎年送り込むプレップスクール(フィーダー・スクール)だったのである。

 

Year5になった時は成績順でクラスが4つに分かれた。長男は数学は抜群にできたが、英語がいまひとつだったので上から二番目のクラスに配置された。最後の男女共学のクラスだった。なぜなら女子はYear6の終わりに受験があるので最後の一年間は受験に備えるからだ。男子はYear8の終わりに受験があり、Year6からYear8までの3年間で受験勉強に備えることになる。学校が受験勉強をしてくれるので塾には誰も行かない。授業料はそれだけかかるが時間的には子供に負担がかからないと思った。二男が日本で中学受験を試みようとした時は毎日のように9時過ぎまで塾に通っていたのでそれを考えるととてもありがたかった。Year6になった時のクラスの人数は10人足らずだった。そして科目は、フランス語、ラテン語、古代ギリシャ語、算数、英語、歴史、地理、生物、物理、化学、それに体育と美術だった。Year7にプレップスクールからの推薦を得て自分の生きたい中学校の面接を受け、その結果によって学校から条件付きの入学許可をもらうことになる。その条件とは、Year8の終わりに、体育と美術を除いた科目に関するコモンエントランスという試験を受け、その学校が要求する点数をパスすることだ。Year8になると長男のクラスはウェストミンスター・スクールとセントポール・スクールに行く子供達だけのクラスになり人数は6人だけだった。

 

 

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*学校区分の日英比較は大体下記のとおり。(英国日本婦人会発行『ロンドン暮らしのハンドブック』2017年5-8改訂版p。35参照)

 

 

 

Miho Uchida/内田美穂

聖心女子大学卒業後外資系銀行勤務を経て渡英、二男一女を育てる傍らオペラ学を専攻、マンチェスター大学で学士号取得。その後UCLにてオペラにおけるオリエンタリズムを研究し修士号取得。ロンドン外国記者協会会員(London Foreign Press Association)。ロンドン在住。ACT4をはじめ、日本の雑誌にて執筆中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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