大澤ホロウィッツ 有論(アロン)NHKドキュメンタリー「バレエの王子になる」放送後インタビュー


6月キャサリン宮殿で行われた卒業式

©️Академия Русского балета имени А.Я. Вагановой. Photo: Andrew Lush

ワガノワバレエアカデミー卒業、マリンスキーバレエ団入団、

大澤ホロウィッツ 有論(アロン)NHKドキュメンタリー「バレエの王子になる」

放送後インタビュー

日本では9月上旬、BS1で密着ドキュメンタリー番組「バレエの王子になる」が放送され、多くの反響を呼び、その後NHKワールドでは英語字幕を入れ世界中に配信された。バレエを愛する人だけではなく、世界の多くの人たちに感動と希望を与える番組となった。今回は日系である大澤ホロウィッツ有論(アロン)に番組を観ての感想を聞くことにした。(2019年9月19日)

J = J News UK

A = 大澤ホロウィッツ 有論(アロン)

J: 日本では9月にBS1でワガノワ バレエ アカデミーのドキュメンタリー番組が放送され、4人の男子生徒の一人として紹介されましたが、放送を観てどのように思いましたか?

A: 良い番組に仕上がっていました(笑)ワガノワの学校では生徒がどれだけ日々過酷なトレーニングをし、普段はどんな生活しているかをしっかりととらえていたと思います。生徒それぞれゴールが違い、それぞれの目標に向かって常にパッションを持って努力し続けることがどれだけ簡単ではないかというところなど。

J: このドキュメンタリーは学校のありのままを見せていたとことですね。

A: そうですね。学校内やマリンスキー劇場舞台などの撮影は普通は難しいと思うんですが、本当に普段、テレビでは観られない多くの場面を数ヶ月かけて撮っていました。なので視聴者にはそれが伝わったんじゃないかと思います。

J: 番組の中で自分が語った事の他に何か伝えたいことはありますか?

A: 特にはないですが…、常に自分にチャンス(良い役など)が来たら、とにかくひたすら努力するだけなんです、でも僕は本当にラッキーで、ニコライ・ツィスカリーゼ校長の生徒の一人として選ばれ、世界一流のレッスンを受けることができたし、それだけはなく校長からもたくさんのチャンスを与えてもらえたことは本当に感謝しなければいけないと思います。

J: ツィスカリーゼ校長はインタビューでバレエの世界では自分の努力と情熱のみ、コネも何も通用しないと語っていましたが、本当にそう思いますか?

A: バレエが好きで努力し続けることはもちろんそうですが、個人的にはその他に「運」もあると思います。

J: この撮影がされたのは8年生(最終学年)という一番大事な時期に数ヶ月間行われたわけですが、卒業試験、バレエ団のオーディション、卒業公演リハーサルなどには精神的に影響はなかったですか?

A: 撮影が始まった当初は、自分たち以外の人がいて、常にカメラを向けられ、後をついて来られるので違和感がありましたが、しばらくすると撮影班の存在自体が全く気にならなくなり、普通にレッスンなどに集中できました。撮影班もとても良い人たちで、撮影のために自分たちのことを邪魔するわけでもなく、自然な感じで存在してました。

J: 3年間のワガノワ バレエ アカデミーでのトレーニングを終えて、今、思うことは何ですか?

A: 多分、僕はベストタイミングでこの学校に来たと思います。本当に全ての学校の先生たちはバレエに対する情熱がものすごくあり、生徒に対して自分たちの持っているものを全て生徒に受け継がせている感じです。生徒が努力しただけ、先生もそれに答えてくれ、バレエを習う上では最高に良い環境です。もちろん乗り越えるハードルはとても高いので大変だし、ストレスもありますが、頑張る価値はあります。

J: 外国から来た留学生とロシア人生徒への指導などの違いはありますか?

A: もちろん、入学したての頃はロシア人生徒の方が良い待遇を受けているように感じましたが、徐々にロシア語でコミュニケーションが取れるようになると違いはなくなると思います。確かに言葉が分からなくても先生たちは生徒の努力やバレエに対するパッションに気づいてくれます。でもやはりその国の言語を習得することは重要です。言葉が分からないとせっかく細かく直してくれているのにそれに気づけないです。僕もロシア語が全く分からない時はクラスに馴染めなかったのに、3年経って今は学校の先生、スタッフは僕のことを他のロシア人生徒と同じように接してくれて本当に嬉しいです。今はマリンスキーバレエ団に入りましたが、もし先生や何か学校のサポートが必要な時はいつでも学校に戻って、気軽にお願いできるくらいです。

J: ワガノワの先生たちへメッセージをお願いします。

A: 本当に感謝しきれないほど、たくさんの経験と可能性をもらいました。ありがとうございます。言葉ではもう言い尽くせないくらいです。

J: 今回番組を観てファンになった人たちへのメッセージをお願いします。

A: このドキュメンタリーを楽しく観てもらえていたら嬉しいです。正直たくさんのファンができるとは全く思ってなかったです。これからもバレエの世界で頑張っていきますので、どうぞ応援よろしくお願いします。でも今後も簡単な道のりではないので、どんなサポートでも嬉しいです。今後ロシアだけでなく、日本、米国などいろいろな国で踊れるといいです。その時はぜひ観に来て下さい。

J: 現在(2019年9月19日インタビュー)ロンドンの実家に戻っているわけですがどんなお気持ちですか?

A: もちろん自分の家に戻って家族と一緒に過ごす時間は嬉しいですが、できれば早くロシアに帰って踊りたいです(笑)ロンドンでは何もやることがないので、ちょっと退屈してます。(笑)

*インタビュー後、直ぐにロシア政府より労働ビザが発行され、無事にロシアに戻り、9月28日よりマリンスキー劇場の舞台でプロとして踊ってる。年末まで出演スケジュールがびっしり詰まっている。

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©️Академия Русского балета имени А.Я. Вагановой. Photo: Andrew Lush

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©️Академия Русского балета имени А.Я. Вагановой. Photo: Andrew Lush

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ツィスカリーゼ先生と生徒8人が参加

©️Академия Русского балета имени А.Я. Вагановой.

2019年6月卒業公演後 ©️Академия Русского балета имени А.Я. Вагановой.

2019年6月キャラクターダンス試験後 ©️Академия Русского балета имени А.Я. Вагановой.

2019年6月クラシックバレエ試験後 ©️Академия Русского балета имени А.Я. Вагановой.

2019年6月キャサリン宮殿での卒業式後、ツィスカリーゼ校長を囲み、

ミーシャ、マルコ、アロンとその家族 ©️J News UK.

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