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London Fashion Week SS22 - Fashion Finest


未だ世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスが心配される中、今月無事にロンドンファッションウィークが開催された。オンライン配信又は、観客が実際にキャットウォークを見ることがきる選択で踏み切った。2020年2月の秋冬コレクションを最後にイギリスは長いロックダウンに入り、ファッション業界、エンターテイメント業界など、この18ヶ月間を非常に不安な思いで過ごしてきたに違いない。多くの人が彼女の生き方を称賛し、


さて、実際に観客を動員し、キャットウォークを成功させたファッション・ファイネスト(Fashion Finest)を撮影。人数制限をしているのか、通常のプレス、インフルエンサーの数よりは少なかった。観客やスタッフは事前に簡易式コロナ検査を行い陰性でなければ当日参加できない。マスク着用は強制されず、コロナ前と同じ環境でショーが行われた。


ファッション・ファイネストはデボラ・セントルイスが設立したファッション会社であり、今年で13年目を迎えた。世界中の若い才能あるファッションデザイナーやモデルにファッションショーに参加できるチャンスを与え続けている。ひと昔前では考えられなかったが、デボラは車椅子やダウンシンドロームなどハンディーキャップがありながらもモデルになりたいという夢を持つ若者の夢を実現させてきた一人である。また、つい最近まで、黒人がファッション業界に入ることは稀であったが、デボラ自身が人種差別という壁を乗り越えて、自らが愛するファッション業界で生きていく道を選んだという背景もあり、彼女は常に平等な目線でさまざまな人たちと接し、また、多くの人々がそんな彼女を尊敬している。


今回は8人のデザイナーが参加した。ハイドパーク公園近くの教会が会場となり、午後4時から多くの人々がキャットウォークを見るために押し掛けていた。観客の中にはイギリスのテレビドラマに出演する女優やラッパー、プリンスハリーのそっくりさんなどの姿も見られた。



まずショーのオープニングを飾ったはRadiqal Tat。リサイクル生地を使用し、色彩はピーチから赤やバーガンディまで幅広いカラーパレットで構成。斬新なデザインにも驚いたが、プラスサイズのモデルたちがランウェイを闊歩し、ファッションショーの常識を今年も覆すこととなった。シャツ、ペンシルスカート、スカートスーツなどの主要なアイテムは、部分的に取り外詩ができることで面白さを演出。あえてぶつかり合うような柄の生地を用い、新たなルックスを生み出していた。



Shokushu Boutiqueは会場である教会にぴったりのデザインと演出でショーを盛り上げた。

16世紀のカトリックの美術や建築に見られるイコノグラフィーやシルエットを使用し、ブランドの特徴であるラテックス素材やキュートでカラフルなひねりを加えながら、自慢、強欲、軽薄をテーマに。



UNIQUE’s コレクションは、すべて手作業の刺繍パーツを使ったエレガントでフェミニン、そして優雅なフォルムの中に大胆なカラーストーリーも加わり、着こなしやすい仕上がりになっている。



Ad Astraはダークな色調とプリント、そしてユニークなハンドメイドのペイントが施された生地を使用。快適なオーバーサイズのシルエットと、より官能的なディテールを組み合わせられていた。また、建築デザインと20世紀イタリアの芸術運動であるフューチャリズム、特に幾何学的な形と色も取り入られている。



Jana Simoneの「神の創造物」6点のコレクションは、デザイナーの生い立ちや、宗教的な要素で飾られた環境からインスピレーションを受けている。Janaは刺繍を使い、テキスタイルのデザインや仕上がりに大きなバリエーションを持たせている。



Elisha Quarmanは、シルクとレースのタッチを加えた、洗練されたノンフェティッシュな高級革ランジェリーを披露。このコレクションは中国文化の影響を受け、革の表面に、彫刻が施された骨董品のようなエッチングやエングレービングを施すことで、中国の龍の鱗の曲線や質感のパターンを表現している。ランジェリーに刻まれたプリントは、龍の曲線からインスピレーションを得た連続的な線画となっている。



Sharon Sweeney’sのSwanzy Landコレクションは、モダニズムの先駆者であるアイルランドのアーティスト、故メアリー・スワンジーへのオマージュ。このコレクションでは、アイリッシュ・リネン、コットン、ラミー、テンセル、デッドストックの生地を使用し、色と質感を強調。



Kaffa Mockbillバーミンガム出身のデザイナーは、繊細さ、女性らしさ、王室にインスパイアされ、チュール、サテン、刺繍を組み合わせたコレクションであった。最後に華やかなブライダルドレスを披露し、ショーを締めくくった。



次のロンドンファッションウィークは来年の2月になる。次回のロンドンファッションウィークも楽しみである。


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